【移動平均線】
エンベロープとは、移動平均線をそのまま上下にずらして描かれるチャートのことで、トレンド系指標の一つです。
文字通り、移動平均線を「包む(envelope)」ように見えます。

この移動平均線に関しては、多くの学者が活用法を提案しています。
とくに有名なのは「グランビルの法則」です。
この法則はアメリカのジョセフ・E・グランビルというアナリストが考案しました。実際の為替レートのチャートと移動平均線の交差点を分析することで、買い注文を出すべきタイミング、売り注文を出すべきタイミングを予測します。
グランビルの法則によると、以下のような状況になれば上昇トレンドになる=買い注文をかけるタイミングだといいます。
○買い信号1:
移動平均線が下落した後、横ばいになろうとしている状況で、為替レートが移動平均線を上向きに抜けた場合。
移動平均線がいったん横ばいになるということは、トレンド反転のサインです。
○買い信号2:
移動平均線が上昇しつつあり、実際の為替レートが移動平均線の上にある状態で、為替レートが移動平均線を下向きに突き抜けた場合。
移動平均線そのものは上昇トレンドなので、これが最後の大きい下落だと推測できるのです。
○買い信号3:
為替レートが移動平均線より上にある状態で、いったん移動平均線に向けて下落した為替レートが、移動平均線を突っ切らずにぎりぎりで反発した場合。
○買い信号4:
為替レートが移動平均線の下にある状態でさらに下落しようとするが、そのあとすぐに反発して移動平均線に近づこうとした場合。
移動平均線と離れれば離れるほど、レートが反発する可能性が高くなります。

売りたいときは簡単で、買い信号のまったく逆を考えればいいのです。
○売り信号1:
移動平均線が横ばいまたは下落に転じようとしたとき、その上にあった為替レートが移動平均線を下向きに突き抜けた場合。
○売り信号2:
移動平均線が下落しているにも関わらず、その下方にあった為替レートが移動平均線を上向きに突き抜けたとき。
○売り信号3:
下落している移動平均線の下に為替レートがある状況で、為替レートが上昇し移動平均線をつきぬけようとするが、ぎりぎりで反転した場合。
○売り信号4:
移動平均線が上昇しつつあっても、為替レートが大きく移動平均線からはなれた場合。
グランビルの法則の他にも、移動平均線を使った分析の手法はあります。
移動平均線が含まれるチャートでは、たいてい短期の推移を平均した線と長期の推移を平均した線が両方描かれます。
この二つがどう交差するかでトレンド反転のタイミング、つまり買いどき、売りどきがわかります。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けると、買い信号です。このタイミングを「ゴールデンクロス」といいます。
逆に短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けると、売り信号です。このタイミングを「デッドクロス」といいます。
以上、移動平均線に関する分析手法をいくつか紹介しました。
ただし、もちろん為替相場がこの理論に反して動く場合も多々あります。絶対的に信頼するのは危険ですので、あくまで参考か、指標のひとつとしてとどめておきましょう。
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